Jリーグで大型のGKとCBが育たないのはなぜ

大型選手が育たない

発足から四半世紀を数え、数々の選手が輩出してきたJリーグは、アジアでもトップレベルのプロリーグへと成長を遂げました。
近年ではJリーグを経由してヨーロッパの4大リーグで活躍する選手も数多く出てきており、日本代表に選ばれるようなメンバーを始め、中盤の選手層は非常に厚いものになっています。しかし、発足当初から現在に至るまで、Jリーグの問題点として議論の対象になっているのが、大型のCBやGKが育たないということです。

これは、ボディコンタクトのあまり多くないJリーグの特性もその原因の1つに挙げられますが、育成段階での人材確保の面も原因の1つと言えます。

テクニックは教えれば身に付けられる部分も大きいですが、CBやGKはそのポジションの特性上、世界の舞台で活躍するには体のサイズも重要になってきます。身長や体の強さは、その人の持って生まれた部分が大きく、練習などで身に付けることができない部分ですが、サッカー以外にも野球やバスケットボールも盛んな日本では、そうした競技に才能が流れていってしまうことが多いです。

いかにしてサッカーの魅力を伝え、そうした才能を確保するかという部分は、日本サッカーの育成に関わる人たちの努力はもちろんですが、Jリーグが魅力的なリーグであり続け、多くの子供たちにとって夢を与えるような存在であることも重要になってきます。