プロサッカーリーグ・Jリーグの運営に関するシステムは進化

システム

Jリーグは発足当初から様々なシステムがある程度確立されており、川渕三郎氏(当時のチェアマン)の仕組み作りの上手さは高く評価されてきました。
川渕氏はその後、Bリーグ発足に際しても敏腕ぶりを発揮した事で知られます。発足当初から、スタジアムの収容人数が規定に満たない場合は容赦なくJリーグ加盟を却下するなど妥協を許さない姿勢で、組織側はさらに評価を高めていきました。

そんなJリーグですが、2000年代に入ると加盟クラブが毎年増えていく中で経営危機に瀕する地方クラブが顕在化するようになっていきました。万が一、特定クラブがシーズン中に経営破綻したりするとリーグの運営に大きな支障をきたすという事で、組織側は海外のシステムを見習って動き始めます。
具体的には「クラブライセンス制度」というものを作り、健全な経営を行っているプロサッカークラブしかJリーグに参加できないようにシステムを進化させました。これによってJリーグの運営は制度導入前より安定したようなところがあります。

続いて、入れ替え戦に関するシステムの見直し・進化も進んでいます。2017年まではJ2における3番手クラブがプレーオフを勝ち抜いてJ1に昇格したものの、翌シーズンにJ1残留はできず1年でJ2に逆戻りするケースが続いていました。

J1リーグの中に1つだけ際立ってレベルの低いクラブがあると全体の質・評価が落ちるという事で2018年からはJ1・16位とJ2プレーオフ勝者の入れ替え戦がスタートします。これによって、本当に強くないとJ2の3番手はJ1に昇格できないようになりました。